トレイルランナーに必要な『読図』を学ぶ(ハセツネ安全走行講習会)
安全走行講習会の第3回はいよいよフィールドに出ての講習です。
前回までに机上学習したコンパスと地図を手にしてもらいながら「読図」を行います。レベル毎に(初級・中級・上級)グループに分かれてもらいスタッフリーダーが基礎から丁寧に解説。
東京・武蔵五日市駅周辺の市街地エリアをスタートし徐々に山の中へ進んでいきます。藪漕ぎ個所や手をつかなければ登れない急登が現れるなどバラエティに富んだコースに読図経験者の参加者も真剣な眼差しで挑みます。
安走会では「コンパス直進」にこだわらず、「整置」重視の指導を行っています。日本列島の平地を含む大部分では地表面の特徴を読んで、障害となる物を迂回するため、整置をして頭を使ったルート設定をすることを学んでもらいたいからなのです。
地図(25,000分の1地形図)の持ち方に始まり「整地」「サムリーディング」「山と尾根の確認」 他、「傾斜変換点」や「方向変換点」の確認をスタッフリーダーが丁寧に指導。
読図の基本となる、ナビゲーションサイクル(先読み・ルート維持・現在地把握)の手順をポイント毎に繰り返し実践したことにより講習生の上達具合が手に取るようにわかるぐらいです。
下山後は、前回までに学習したロープワークの3種類が出来るかを改めて確認。皆さん復習をしっかり行なって合格です。
それと各々のグループ内で持参したエマージェンシーキットをお披露目。絆創膏、三角巾、テーピングテープ、エマージェンシーシート等はほぼ全員もっていました。
それ以外にもポイズンリムーバー、軟膏、傷洗浄用の水、ビニル手袋持参も多数。痛み止めや胃薬等の内服薬持参、中には予備携帯としてバッテリーの持ちがよい「ガラケー」を緊急装備品として持ってきている講習生の方もいるなど個性に溢れていました。
スタッフリーダーの装備品も披露させていただきました。基本的なエマージェンシーキットに加え、傷病者搬送なども考慮したスリングやストックなどの装備品も披露。他人の装備品を実際に見ることで、講習生の皆さんに良い学びと良い刺激を受けたことでしょう。
次回は、特別講師をお迎えしての「コース実走」です。