「山岳」と「スポーツクライミング」
公益社団法人日本スポーツ協会(元:日本体育協会)が公認するスポーツ指導者において、競技別指導者(山岳)では、指導員、上級指導者、コーチ、上級コーチの資格があります。
また、日本山岳協会内部の分類で、「山岳(旧称:アルパインクライミング)」と「スポーツクライミング」の2つの専門科目があります。それぞれの受験には「専門科目」と「共通科目」を設けています。
(1)専門科目の受検条件
◆ 山岳
指導員
1.満20才以上(受検年度の4月1日)
2.無雪期の登山経験が5年以上あること
3.11月から5月までの雪山経験が3年以上あること
4.所属山岳会に於いて、リーダー経験が3年以上あること
5.都道得府県山岳連盟(協会)に所属し、同岳連(協会)が認める者
上級指導員
1.満25才以上(受検年度の4月1日)
2.無雪期の登山経験が5年以上あること
3.12月から3月までの3000m以上の積雪期登山経験が3年以上あること
4.無雪期に4級以上の岩場をリード出来ること
5.所属山岳会に於いて、リーダー経験が3年以上あること
6.都道得府県山岳連盟(協会)に所属し、同岳連(協会)が認める者
コーチ
現在は募集してません
上級コーチ
現在は募集していません
◆ スポーツクライミング
指導員
- 満20才以上(受検年度の4月1日)
- クライミングの指導実績が2年以上あること
- 都道得府県山岳連盟(協会)に所属し、同岳連(協会)が認める者
- グレード5.10以上をリード出来ること
- 人工壁において、初心者の指導実績を有し、指導できること
上級指導員
- 満25才以上(受検年度の4月1日)
- クライミングの指導実績が3年以上あること
- 都道得府県山岳連盟(協会)に所属し、同岳連(協会)が認める者
- グレード5.11以上をリード出来ること
- 自然壁においても実績を有し、初心者を指導できること
コーチ
- 満25才以上(受検年度の4月1日)
- 都道得府県山岳連盟(協会)に所属し、同岳連(協会)が推薦し、日山協が認める者
- グレード5.12以上をリード出来ること
上級コーチ
- コーチ資格を取得後5年以上の指導得実績を有すること
- 都道得府県山岳連盟(協会)に所属し、同岳連(協会)がが認める者
- 国際性を有し、国際的なレベルに達したと認められる者
(2)共通科目について
共通科目は「Ⅰ」から「IV」まであり、資格により取得科目が異なります。
- 指導員: 共通Ⅰ
- 上級指導員: 共通Ⅰ + 共通 II
- コーチ: 共通Ⅰ + 共通 II + 共通 III
- 上級コーチ: 共通Ⅰ + 共通 II + 共通 III + 共通 IV