プロガイド養成機構第3期(2019年度)※2020-2-28更新
ガイド養成の意義
近年、登山人口が急速に増加しています。それにともない、山岳事故も多発しています。技術レベルの異なる登山者からなるグループに対して、技術指導、安全の確保、さらには登山の楽しさを伝えることができるリーダーの育成を行う必要性が高まっています。従来の指導員制度は主に登山技術の指導能力養成を重視してきたため、最近の登山者のニーズには十分に応じられていないと考えます。
そこで、東京都山岳連盟のガイド養成機構委員会では、安全登山のための技術と登山者へのホスピタリティ(思いやり)を兼ね備えた指導者の必要性を感じ、プロの指導者の養成を開始しました。これからの山岳指導者には、従来の指導員制度の登山技術をベースにガイド技術・思考を加えた、新しいプロの指導者(ガイド)が安全登山の推進のために必要だと思います。長年の登山活動の経験者の中から有能な人材を掘り起こし、素晴らしいプロの指導者(ガイド)として養成したいと思います。プロの指導者(ガイド)としての活躍を志す意欲ある方の参加を希望します。
机上・実技研修には検定試験がありません。プロの指導者(ガイド)としての必要な知識と技術を机上講習と実技研修を通して身につけていただきます。
受講のための要件
下記の条件を満たせば、どなたでも受講可能です。
- 所属山岳会でリーダー/リーダーに準じる会員であること。あるいは個人で冬山・岩登り等を行っていて、将来指導者になりたい方
- 現在までに山行累積300日以上であること
- 年齢が75歳以下であること
- 机上講習・実技研修のすべてに出席できる方
- 日本山岳スポーツ協会公認の山岳またはスポーツクライミングのコーチ(旧:山岳指導員)資格を有する方、あるいは将来資格取得を希望している方(取得希望者には、研修期間中に指導員検定に合格するよう研修も行います)
- 自然保護指導員の資格を有する方は、自然保護の机上講習を免除
- トレッキング/マウンテンスクール、岩登り教室、沢登り教室、雪山教室の講師経験者は、指導実習を免除
- 都岳連各委員会の専門委員は、関連する机上講習科目を免除
- 実技研修の体験クライミングは、ジムの利用証明(会員証、領収書など)がある方は免除
- レスキューの有資格者は、実技研修のレスキューを免除
- 「山の知識検定」(山検)ブロンズ以上の資格を有する方は、山検の通信科目は免除
- ガイド養成機構特別研修の受講者は、ガイドとしての必要な科目を免除
ガイドの種類とガイド範囲
プロガイド養成機構では、「トレックガイド」「サミットガイド」「エキスパートガイド」の認定を行います。
トレックガイド
無積雪期 一般登山道で実線で示されたコース
積雪期 例として 北八ヶ岳、奥多摩、丹沢
有料の技術講習会はできません
サミットガイド
無積雪期 すべての山岳をガイド可能(ただし一部のコースは不可)
積雪期 例として 八ヶ岳赤岳、西穂高岳独標までは可能(上記と同様)
有料の技術講習会を実施可能
エキスパートガイド
季節を問わず、全ての山岳においてのガイド可能
有料で一般登山者の技術講習会、トレック/サミットガイドの技術講習会、ガイドの指導養成を実施可能
2019年度受講料
- 60,000円
すべての机上講習、実技研修の参加費、ガイド認定書・ガイド証発行、ガイドワッペン、都岳連の徽章などを含みます。ただし実技講習では交通費・宿泊費・その他実費が、東京消防庁の応急手当講習会では参加費2,600円が別途必要です。
2019年度 年間研修スケジュール
講習日程PDF版はこちら
※2020年2月28日更新
受講申し込み
- 受付期間:2019年6月1日~2019年8月31日
- 問い合わせ先:090-4721-7030 (大西)/090-3210-8091 (松元)
sansousuijin8611@yahoo.co.jp (大西) - 申込方法:以下のフォームからお申し込み下さい。案内書を送付いたします。なお、記入された情報はプロガイド養成機構の事務業務以外には使用いたしません。
プロガイドの定義
プロのガイドとは、対価をいただき、下記のことを満足させてあげるガイドのことをいう
- ルートを間違えずに山を案内すること
- 山登りを楽しませ、山を好きにさせてあげること
- 山の技術を教えてあげること
- 安全を確保してあげること
- 山岳の自然環境保護を指導すること
後援団体
- 一般社団法人 日本アルパインガイド協会
- 一般社団法人 日本山岳検定協会
- jRO日本山岳救助機構合同会社